ドクターサロン57巻7月号(6.2013)

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防衛医科大学校抗加齢血管内科教授 池脇克則 先生

55歳の女性。ピタバスタチンを服用中。6カ月前の検査では、総コレステロール240中性脂肪218、HDLコレステロール57。今回、総コレステロール240、中性脂肪166、HDLコレステロール62であった。LDLコレステロールは、Friedewaldの式で6カ月前は139.4、今回は144.8となります。今回、中性脂肪は低下し、HDLコレステロールは上昇しましたが、LDLコレステロールはわずかに上昇しております。患者にどのように説明したらよいのでしょうか。2度の肥満、高血圧もあり治療中です。今後はエゼチミブの追加を考えています。ご教示ください。(埼玉県開業医)

国立感染症研究所感染症疫学センター第三室室長 多屋馨子 先生

看護学校の学校医を医師会より委任されています。学校健診が年に1回あり、麻疹、風疹、ムンプス、水痘をEIA-IgG法で測定します。抗体価について陽性、発症予防、感染予防の3段階があり、臨床的には発症予防以上の抗体価が必要とあります。将来看護師となる学生ですので、念のため感染予防以上レベルの抗体があるようにワクチン接種を指導しています。ただ文献等により数字がいろいろあるため、目安としてこの4つの抗体価についてご教示ください。(大阪府開業医)
最近、大学生が教育実習や介護実習に参加するにあたって、大学側より麻疹の抗体価の測定を求められて来院されることがあります。しかし、母子手帳により1~2歳時の麻疹ワクチンの接種および中1または高3時のMR二種混合ワクチンの2回の接種が確認できた場合は、麻疹に対する免疫を有しているとみなして、抗体測定を免除することは可能でしょうか。また、麻疹ワクチンやMR二種混合ワクチンの2回の接種を受けている場合であっても、麻疹の抗体価が低い場合は、3回目の麻疹ワクチンの接種が必要でしょうか。ご教示ください。(奈良県開業医)

東海大学神経内科教授 瀧澤俊也 先生

2012年7月から抗血栓薬の休薬基準が緩和されましたが、詳しくご教示ください(検査、抜歯、手術等について)。(北海道開業医)

東京女子医科大学心臓血管外科主任教授 山崎健二 先生

僧帽弁逸脱症候群で雑音のみで、心エコー上も軽度の僧帽弁閉鎖不全症(MR)、症状も乏しい患者さんがいます。フォローアップはどうしていけばいいでしょうか。ご教示ください。(宮城県開業医)

東京大学医薬品情報学教授 澤田康文 先生

グレープフルーツ愛好者は近頃だいぶ多いようですが、以前にグレープフルーツには肝細胞の機能を障害するような成分があるため、特にCa拮抗薬を常用している方は血圧が下がりすぎる危険があるため、注意するようにと解説する記事を読んだことを覚えております。しかし最近の患者さんでは以前の通り食べてはいるが、何ら障害など起こらないという方が多いようです。グレープフルーツに対する見解は特に変わったということはありませんか。新しい知見などご教示ください。(東京都開業医)

東京女子医科大学女性生涯健康センター教授 檜垣祐子 先生

53歳女性。2007年春頃より頭頸部に瘙痒感を持った皮膚炎症状が出現し、ステロイド軟膏塗布にて軽快していたが、2008年春より上眼瞼の瘙痒感を持つ皮膚炎が出現し、徐々に同部の皮膚が切れてきた。春を過ぎるとやや軽快する。2010年3月に円形脱毛症も出現し、皮膚科受診し外用薬としてフロジン・デルモベート、プレドニン眼軟膏、ロコイド軟膏、内服としてユベラN・セファランチン、クラリチンを服用したが、10日目に口周囲と腹壁に発疹を生じセファランチンを中止した。腹部は軽快したが、口周囲は悪化(発赤→色素沈着)し大阪大学受診。腹部・口周囲の生検施行し「毛包周囲と真皮上層に強いリンパ球中心の細胞浸潤が見られ、メラニン色素の滴落が多数あり、基底膜の障害がうかがえる」とのことでした。採血の異常値としてはHSV(CF法)64倍、血清補体値55.3U/㎖です。その後も、春先になると口周囲と口唇は発疹と色素沈着を繰り返し拡大している。確定診断への方法、少なくとも色素沈着の拡大を止める方法はないのでしょうか。ご教示お願いいたします。(大阪府開業医)

北里大学泌尿器科教授 岩村正嗣 先生

傍腎盂のう胞についてご教示ください。82歳女性で胸部精査時の胸膜部CT検査で両腎盂拡張を指摘されました。検尿上は有所見なく、腹超音波検査上水腎症もうかがえ、泌尿器科紹介にて上記疾患と診断されました。(大阪府開業医)

駿河台日本大学病院小児科長 浦上達彦 先生

小児期の肥満に対する食事療法を中心に運動療法を併せてご教示ください。成人に対する食事療法はカロリー量も明確で糖尿病関連の資料等で対応していますが、小児に対しては、今一つはっきりした基準がわかりません。(岡山県開業医)

東京女子医科大学東医療センター耳鼻咽喉科准教授 余田敬子 先生

咽頭クラミジア感染についてご教示ください。患者(女性)より検査希望があり、淋菌およびクラミジアトラコマチスγRNA同時同定(咽頭ぬぐい液)でクラミジア陽性でした。 1.感染しているにもかかわらず、口腔、咽頭所見が、ほぼ正常な理由。 2.クラリスロマイシン400㎎/日を2週間投与後、陰性になりましたが、抗生物質の選択について。 3.もし、検査、治療せずにクラミジア感染を放置しておくとどうなるのか。咽頭所見は、変化が見られるのでしょうか。(愛知県開業医)

東海大学医学部非常勤教授/ひらつか生活習慣病・透析クリニック院長 本間康彦 先生

日本医科大学内分泌糖尿病代謝内科学教授 及川眞一 先生

東邦大学佐倉病院血管機能学教授/誠仁会みはま病院研究開発部 白井厚治 先生

東京慈恵会医科大学臨床検査医学教授 吉田博 先生

防衛医科大学校抗加齢血管内科教授 池脇克則 先生

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