ドクターサロン64巻4月号(3.2020)

記事ごとの個別閲覧は下記から行えます

横浜市立大学附属病院循環器内科教授 石川利之 先生

心房粗動の内服治療薬および抗凝固療法についてご教示ください。(神奈川県開業医)

聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院副院長 方波見卓行 先生

原発性アルドステロン症を疑い、造影画像を含む精査後、「腫瘍性ではない」とされた46歳の女性の高血圧症例についてご教示ください。
併発症に高コレステロール血症(T-Ch 277、HDL-Ch 120、TG 112)があります。外来随時血圧166/104㎜Hgと常に高値。家庭血圧138/97㎜Hg、脈拍78/分、胸部X線撮影にて大動脈弓の突出像を認めます。外来AR比285(血中アルドステロン513pg/mL、レニン活性1.80ng/mL/hr:無投薬下)、低カリウム血症:3.7、3.6meq/L((4.0)を認めます。MRブロッカーのセセラ50㎎×1錠を開始しています。同じステロイド骨格を有するスピロノラクトン錠へ変更することのメリット、デメリットがあればご教示ください。MRに対してより選択性が高いことでエプレレノンはよいとされていますが、いかがでしょうか。スピロノラクトンにはMRを介さない働きはあるのでしょうか。(京都府開業医)

獨協医科大学感染制御・臨床検査医学教授 菱沼昭 先生

潜在性甲状腺機能低下症のホルモン補充療法についてご教示ください。
慢性甲状腺炎にて2008年より加療中の55歳女性。体重93.5㎏、身長164.0㎝、BMI34.7、TSHの上昇(補充しなければ6μU/mL)とF-T4、F-T3が基準値に留まります。チラージンSを漸増し、現在75μg/日、空腹時服用中です。高コレステロール血症があります。特にこの3年間ホルモン過剰補充を避けるように努め、TSHが下がっても2.54μU/mLまでで大多数は4.0~6.36μU/mLです。6.36μU/mLでもF-T4 1.2、F-T3 3.0。直近の検査データは、TSH 4.94μU/mL、F-T4 1.5、F-T3 3.1でした。臨床的には、「意欲が湧かない、体が重い」と訴えますが、仕事も家事もこなせています。アキレス腱反射はいわゆるスローリターンを認めています。補充量を増やすべきでしょうか。下腿は圧痕を残さない浮腫とも言えますが、肥満やリンパ浮腫かもしれません。(京都府開業医)

井上記念病院健康管理センター副センター長 小林淳二 先生

高度の高TG血症についてご教示ください。最近2例続けて、30歳代男性の高TG患者が来院され治療に難渋しておりますため、ご教示ください。
1例は家族歴なし、飲酒なし、肥満あり、HbA1c6.5%前後のDMあり、ストロングスタチン、フィブラート製剤を使用していますが、TG 1,500~2,500㎎/dL、TCは150~180程度、最近急性膵炎で2回目の入院となりました。入院絶食中はほぼ正常であったようですが、外来では元の木阿弥です。日本医師会の講義では「専門医への紹介」とありますが、当地域に該当機関はない状況です。
もう1例はDMなし、痩せ型、家族歴、入院既往歴なし、飲酒の多い方で、TG 1,000~2,000(フィブラート内服中)ほか脂質は正常、肝機能障害もγGTPの軽度上昇(100前後)、断酒でやや軽快するも持続があります。(三重県開業医)

国際医療福祉大学三田病院消化器センター教授 羽鳥隆 先生

膵がんは近年、男女ともに増加しており、さらに診断された時点で遠隔転移を起こしている症例も多く、他の検診の対象となっているがんと比較しても社会的に大きな問題となりつつあると考えています。しかし、ほぼ発見されるまで放置されているのが現状で、個人的に危惧しています。そろそろ、胃、大腸、肺などのがんと同様に、検診が開始されるべきと考えます(私見では、単純CT thin sliceで膵管拡張を引っかけるのがよいのではと考えます)。現在の「膵がん検診」の状況について、ご教示ください。(岡山県開業医)

獨協医科大学排泄機能センター主任教授 山西友典 先生

前立腺肥大症の薬物療法についてご教示ください。本症の排尿障害改善薬として新しくPDE5阻害薬(EDに投与される)が泌尿器科医から処方されるようになっていますが、本剤の作用機序の特徴や服用上の注意点など、また従来のα1遮断薬との併用の問題についてご教示ください。(大分県開業医)

湘南慶育病院院長 鈴木則宏 先生

東京都済生会中央病院院長 高木誠 先生

東京都済生会中央病院副院長 星野晴彦 先生

東京都済生会中央病院脳神経内科医長 大木宏一 先生

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