ドクターサロン65巻11月号(10.2021)

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東京医科大学糖尿病・代謝・内分泌内科学分野主任教授 鈴木亮 先生

SGLT2阻害薬使用中、正常血糖ケトーシスに注意するように勧告されています。2型肥満(内臓脂肪蓄積型)、脂肪肝、脂質異常症を認める男性のケースについて、デベルザ20㎎/日でもジャディアンス10㎎服用中でも、血糖は113~98㎎/dLと全く正常でも総ケトン体、アセト酢酸、3ハイドロキシ酪酸が服用中の空腹時採血で507μmol/L、80.3μmol/L、427.0μmol/Lと非服用時の98.5μmol/L、20.8μmol/L、77.7μmol/Lと比較して約5倍上昇しました。いったん、SGLT2阻害薬を中止しましたが(A1cは+0.5%上昇)、体重が3kg、腹囲2.5cm、2カ月足らずで増えました。今後の対応についてご教示ください。(京都府開業医)

東京女子医科大学脳神経内科教授 北川一夫 先生

頸部エコー検査にて頸動脈プラークを認めた際の投薬治療についてご教示ください。67歳女性が検診で高脂血症を指摘されて来院されました(毎年LDL150~160㎎/dL)。頸動脈エコーを実施したところ、左の頸動脈分岐部周辺に3mmのプラークを認めました。このような場合、基礎疾患の治療に加えて抗血小板治療を併用(バイアスピリン100㎎ 1Tやバファリン81 1Tを投薬)しておりますが、標準治療の考え方からみてこの方針はいかがでしょうか。(宮崎県開業医)

順天堂東京江東高齢者医療センター消化器内科科長 浅岡大介 先生

亜鉛欠乏症についてご教示ください。当院では、口角炎、舌炎、味覚異常などに対して、亜鉛、ビタミンB12、葉酸、フェリチンなどを適宜測定しておりますが、血清亜鉛低値となる患者さんが多く、驚いています。実際に補充療法をすると咽頭の違和感などを含めた症状が良くなり、食事なども改善して患者さんが元気になりますので欠乏「症」であると認識していますが、念のため、採血などでも、特に高齢の方で採血した9割以上で低値となっています。皆さん、肉や納豆も摂っているようなのですが、加齢による吸収低下などがあるのでしょうか。ガイドラインを見ますと、日内変動があるようですが、クリニックで早朝空腹時の採血は少し難しく、また、一人の患者さんを調べたわけではありませんが、採血時間と亜鉛値をプロットしても大きな変動はない印象です。採血の時間、条件、また最近は従来のポラプレジンクに加え新薬もあるようなので、使い分けなどご教示ください。(福島県開業医)

国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所 睡眠・覚醒障害研究部部長 栗山健一 先生

高齢者(65歳以上)の不眠症は多いようです。前行動などでの不眠症改善方法についてご教示ください。(福岡県開業医)

慈愛病院小児科 稲毛康司 先生

組織球性壊死性リンパ節炎についてご教示ください。(広島県開業医)

東邦大学医療センター大橋病院小児科教授 清水教一 先生

ウイルソン病のマススクリーニングについてご教示ください。ウイルソン病は3万~3万5,000人に1人の頻度と先天性代謝異常症としてはわりあい頻度が高く、早期発見して早期治療すれば全く普通の生活ができるためマススクリーニングの非常によい適応疾患と考えます。事実、20年ほど前に3歳時検尿の尿中セルロプラスミンを測定してマススクリーニングをしようという試みもあり、それで2人も発見したという報告もありました。しかし、その後全く進展していません。これは何が問題で進展していないのでしょうか。代謝病専門医はウイルソン病のマススクリーニングは必要ないと考えているのでしょうか。(埼玉県開業医)

国立成育医療研究センター感染症科診療部長 宮入烈 先生

日本は、結核中進国とよくいわれますが、結核性髄膜炎や肺血症(粟粒結核)は、乳児にほとんど見られなくなっていると思います。それでもわが国の小児定期予防接種にBCGを残す必要はあるのでしょうか。最近、新型コロナウイルス・パンデミックで、BCG接種を行っている国では罹患率が低いのではないかという説がありますが、疫学的に真実なのでしょうか。(神奈川県開業医)

JR東京総合病院リンパ外科・再建外科医長 原尚子 先生

リンパ浮腫についてご教示ください。83歳男性で膀胱全摘術約6カ月後に左下肢の浮腫に気がつき、術者に相談されました。リンパ節郭清後のリンパ浮腫と言われ、タイツ着用を勧められました。今後の注意点、日常的ケア、複合的療法、特に用手的リンパドレナージ等も含めご教示ください。(大阪府開業医)

中部ろうさい病院糖尿病・内分泌内科部長 中島英太郎 先生

くぼたこどもクリニック院長 久保田恵巳 先生

医療法人田村秀子婦人科医院院長 田村秀子 先生

ふなくし皮膚科クリニック院長 舟串直子 先生

日本遠隔医療学会歯科遠隔医療分科会会長 長縄拓哉 先生

札幌医科大学耳鼻咽喉科教授 高野賢一 先生

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