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糖尿病治療薬KRP-297の米国メルク社とのライセンス契約締結について

1999年10月25日

杏林製薬(社長:荻原郁夫)は、米国メルク社(最高経営責任者:R.V.Gilmartin)と新世代のインスリン抵抗性改善剤KRP-297に関するライセンス契約について、下記の内容で締結した。

杏林製薬は同社が開発中のKRP-297の研究開発および販売に関する独占的権利(日本、中国、韓国、台湾を除く全世界)を米国メルク社に与えた。なお、杏林製薬は米国とカナダにおいて、コ・プロモーション、また欧州において共同販売の権利を留保する。
日本においては杏林製薬と萬有製薬(社長:長坂健二郎)が、KRP-297の共同開発、共同販売を行う。
一方、杏林製薬は米国メルク社から、日本において萬有製薬が開発中のMK-462(リザトリプタン,片頭痛治療薬)の独占販売権を、またMK-476(モンテルカスト,喘息治療薬)の萬有製薬との共同開発、共同販売の権利を取得した。
杏林製薬はKRP-297を、また米国メルク社はMK-462、MK-476をそれぞれ生産し、提供する。
米国メルク社はKRP-297について、契約金及びマイルストーンペイメントを、また発売後にはロイヤルティを各国毎に杏林製薬に支払う。


資料

KRP-297の概要

KRP-297は強いインスリン抵抗性改善作用を持つほか、糖尿病に伴う脂質代謝異常にも効果を有する新世代のインスリン抵抗性改善薬として、日本で杏林製薬が臨床第一相試験を実施している。メルク社ではこの契約に基づきヨーロッパにおいて99年秋より、また米国において2000年第1四半期より臨床試験を開始する。

MK-476 モンテルカストの概要

MK-476は世界初の1日1回のロイコトリエンD4受容体拮抗剤で、6歳以上の小児および成人の慢性気管支喘息患者に対して有効かつ安全な治療薬である。日本では、本年度中の申請を目指している。

MK-462 リザトリプタンの概要

MK-462は5-HT受容体のうち、そのサブタイプである1D及び1Bに対してアゴニストとして作用する。
現在、本邦における片頭痛治療に汎用されているエルゴタミン製剤と異なり、片頭痛による頭痛発生後に服用しても効果があり、服用後30分から効果が期待できる。 日本では、現在萬有製薬が臨床第三相試験を準備中。

杏林製薬株式会社の概要

所在地:東京都千代田区神田駿河台2-5
代表者:代表取締役社長 荻原 郁夫
資本金:36億23百万円
年 商:459億円(99年3月期)
従業員数:1,823名

米国メルク社(Merck & Co., Inc.)

所在地 : 米国ニュージャージー州ホワイトハウスステーション
代表者 : 最高経営責任者(CEO) R.V.ギルマーチン
年商 : $26,898Million(1998年)
従業員数: 57,300名

萬有製薬株式会社の概要

所在地:東京都中央区日本橋本町2-2-3
代表者:代表取締役社長 長坂 健二郎
資本金:443億29百万円
年 商:1,533億円(99年3月期)
従業員数:3,257名

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