やりがいを感じながら働くための3つの条件。
全部そろっていたのはキョーリン製薬だけだった。

キョーリン製薬を選んだ理由を教えていただけますか？

やりがいを感じられる環境で働きたい。それが会社選びの基準でした。具体的には、「世の中に貢献できる」「電気・機械工学の知識が活かせる」「魅力的な先輩と一緒に働ける」という、3つの要素がそろった環境のことです。就職活動では業界も職種も問わず多くの会社を受けましたが、3つともあるのはキョーリン製薬だけでした。まず、病気を治すための薬の製造に携わることは、世の中への貢献に直結しますよね。生産ラインにあるロボットの作業監視や、数値の測定、点検を行う機器校正、修理などには大学時代の専攻が活かせる。そして、「人」です。面接してくれた方々は、皆さんとても魅力的でした。私のような学生に、会社の弱みと、その弱みを改善するためのアイデアまで、率直に話してくれましたから。キョーリン製薬なら、やりがいを感じながら働けると思いました。

現場に入ってからギャップが大きかったりしませんでしたか？

ギャップはなかったですよ。入社後、私は能代工場に配属されたのですが、ここでは毎日さまざまな薬が製造されています。例えば秋口には、冬に向けてムコダインなど呼吸器系の製品の生産が増えます。1年目のとき、その増産シフトに入りながら「この製品が医療従事者の方から患者さんの元へ届くのだ」と実感していました。また、私は機器校正を任されています。入社当時と今とでは担当の生産ラインは違いますが、機器校正という役割は変わりません。特に今の部署（PTPシートやスティック包装の充てん）に来てからは、作業標準書の改訂も行っています。これは作業員全員が同じ操作を行い、安定生産をキープするためのマニュアルです。機械について学んだ自分だからこそ任せてもらっている。そんな会社からの期待を感じています。上司にはっきり言われたわけではありませんが（笑）。

入社3年目でチーム全体を軌道修正していく。
責任の大きい仕事ですね。

先輩の作業員、作業責任者・課長など上司の方々が、私の相談・提案を受けとめてくれるからできることです。例えば、今は細粒をスティックに充てんする機器を監視していますが、充てん後のスティックの質量に誤差がないか、作業中定期的に計測する業務があります。この場合、計測器に異常があってはならないので、分銅を使って計測能力をチェックするのです。あるとき私は、その分銅の校正に使用する書類のフォーマットの改善を提案。作業責任者や課長が集まり、私の提案を慎重に吟味し、GOサインを出してくれたのです。私自身は今の部署に異動して、まだ1年半しか経っていません。そんな若手の提案を、たくさんの先輩方が真剣に受けとめ判断してくれる環境は本当にありがたいです。やはり「人」なんですよね。

先輩や上司が受けとめてくれる環境で、
工場のために、誰よりもたくさん提案したい。

これまでで、印象に残っているエピソードはありますか？

まだ“現在進行形”ですが、機器の洗浄方法の改訂についてアイデアがグループのメンバーと議論して浮かびました。その計画書を品質グループに提出し、今は検討結果を待っているところです。1つのラインで違う品目の製品を生産することがあります。例えば、それまではムコダインを生産していて、ある時点からアプレースに切り替える、というように。その際、前の製品の成分が残留しないように洗浄を行うのですが、機器の分解～水洗い～乾燥～組み立てに数時間かかります。とても大変な作業なので、私は先輩や上司と相談したのです。その中で「成分が付着する箇所に特化した洗浄を行う」というアイデアが浮かんだので、計画書に落とし込み、提案を行いました。これが実現すれば作業を1時間短縮できるので、生産性が上がりますので、品質グループからの検討結果がすごく楽しみです。

製造グループのメンバーとして、
今後どんなことに取り組んでいきたいですか？

私が一番意識しているのは、自分の提案で能代工場の生産力を上げたい、ということ。提案はしやすい環境なので、工場、ひいては会社の今後につながる提案は、どんどんしていくつもりです。能代工場には「マイスター制度」というものがあります。これは作業工程に関する習熟度に対して評価する制度です。エントランスの顔写真にゴールド・シルバー・ブロンズの星が貼られます。私の顔写真の横にもブロンズの星が2つ輝いています（笑）。ゴールドの星がもらえるよう日々努力しています。