本剤(リフヌア®錠45mg)の有効成分であるゲーファピキサントの血中濃度は、以下のとおりです。
◆単回投与
健康成人男性にゲーファピキサント50mg注)を空腹時単回経口投与した際の血漿中ゲーファピキサントの薬物動態パラメータを表1に示します1)。
表1 健康成人男性にゲーファピキサント50mg注)を空腹時単回経口投与した際のゲーファピキサントの血漿中薬物動態
投与量注) |
例数 |
Tmax† (hr) |
Cmax‡ (ng/mL) |
AUC0-∞‡ (ng・hr/mL) |
t1/2§ (hr) |
---|---|---|---|---|---|
50mg |
14 |
1.50 (1.50-4.00) |
489 (437~548) |
4260 (3790~4770) |
6.93 (9.32) |
† 中央値(最小値-最大値)
‡ 最小二乗平均に基づく幾何平均(95%信頼区間)
§ 幾何平均(幾何平均に基づく変動係数%)
◆反復投与
健康成人男性にゲーファピキサント15、30、50mg注)を食後に1日2回15日間反復経口投与したところ、血漿中ゲーファピキサント濃度は投与後3日目までに定常状態に到達しました。また、AUC0-12hr及びCmaxに基づく累積係数は1.21~1.49でした。ゲーファピキサントを15~50mg注)の用量範囲で1日2回反復経口投与した際、AUC0-12hr及びCmaxは用量比例性を示しました1)。
表2 健康成人男性にゲーファピキサント15~50mg注)を食後に1日2回15日間反復経口投与した際のゲーファピキサントの血漿中薬物動態
投与量注) |
例数 |
Tmax† (hr) |
Cmax‡ (ng/mL) |
AUC0-12hr‡ (ng・hr/mL) |
t1/2§ (hr) |
---|---|---|---|---|---|
15mg |
6 |
2.50 (1.50-3.00) |
166 (144~190) |
1220 (1100~1350) |
6.90 (10.1) |
30mg |
6 |
1.75 (1.00-3.00) |
359 (312~412) |
2420 (2190~2690) |
6.88 (9.08) |
50mg |
5 |
4.00 (3.00-4.00) |
558 (482~645) |
3920 (3520~4370) |
6.97 (9.24) |
† 中央値(最小値-最大値)
‡ 最小二乗平均に基づく幾何平均(95%信頼区間)
§ 幾何平均(幾何平均に基づく変動係数%)
◆母集団薬物動態解析
母集団薬物動態解析の結果、治療抵抗性又は原因不明の慢性咳嗽患者(14例)にゲーファピキサント45mgを1日2回反復経口投与した際の定常状態における血漿中AUC0-12hr及びCmaxの幾何平均は、それぞれ3832ng・hr/mL及び538ng/mLでした2)。
注)本剤の用法及び用量は、「通常、成人にはゲーファピキサントとして1回45mgを1日2回経口投与する。」です。
- 電子添文(16.1項)[2025年2月改訂(第4版)]
References
- 社内資料 :日本人健康被験者を対象とした単回及び反復投与試験(024試験)(2022年1月20日承認、CTD2.7.6.2)
- 社内資料 :人種(2022年1月20日承認、CTD2.7.2.3)
2025/2/6