本剤(ラスビック®錠75mg)との併用に注意が必要な薬剤は、以下のとおりです。
- アルミニウム、マグネシウム、カルシウム、鉄、亜鉛を含有する製剤;制酸剤、ミネラル入りビタミン剤等
 
- フェニル酢酸系、プロピオン酸系非ステロイド性消炎鎮痛剤;フルルビプロフェン等
 
- リファンピシン
 
- フェニトイン
 
- カルバマゼピン
 
- テオフィリン
 
- アミノフィリン水和物
 
- クラスIA抗不整脈薬;キニジン、プロカインアミド等
 
- クラスIII抗不整脈薬;アミオダロン、ソタロール等
 
- 副腎皮質ホルモン剤(経口剤及び注射剤);プレドニゾロン、ヒドロコルチゾン等
 
なお、本剤の有効成分であるラスクフロキサシンはCYP3A4の基質です。
電子添文の記載は、以下のとおりです。
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 10. 相互作用 
ラスクフロキサシンはCYP3A4の基質である。[16.4、16.7.1参照] 
10.2 併用注意(併用に注意すること)  
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 薬剤名等 
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 臨床症状・措置方法 
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 機序・危険因子 
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 アルミニウム、マグネシウム、カルシウム、鉄、亜鉛を含有する製剤 
 制酸剤 
 ミネラル入りビタミン剤等 
[16.7.2参照] 
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 本剤の効果が減弱されるおそれがあるので、本剤と同時に服用させないこと。 
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 これらの金属イオンを含む薬剤と難溶性のキレートを形成し、本剤の吸収が阻害されると考えられている。 
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 フェニル酢酸系、プロピオン酸系非ステロイド性消炎鎮痛剤 
 フルルビプロフェン等 
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 痙攣を起こすおそれがある。症状が認められた場合、両剤の投与を中止するなど適切な処置を行うこと。 
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 中枢神経における GABAA受容体への結合阻害が増強されると考えられている。 
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 リファンピシン 
フェニトイン 
カルバマゼピン 
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 本剤の作用が減弱する可能性がある。 
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 CYP3A4を誘導する薬物と併用することにより本剤の血中濃度が低下する可能性がある。 
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 テオフィリン 
アミノフィリン水和物          
[16.7.2参照] 
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 テオフィリンの作用を増強させるおそれがあるので、併用する場合にはテオフィリンを減量するなど適切な処置を行うこと。 
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 機序は不明であるが、本剤との併用によりテオフィリンの血中濃度が上昇する。 
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 クラスIA抗不整脈薬 
 キニジン、プロカインアミド等         
クラスIII抗不整脈薬 
 アミオダロン、ソタロール等 
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 QT延長を起こすおそれがある。 
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 併用によりQT延長作用が相加的に増加するおそれがある。 
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 副腎皮質ホルモン剤 (経口剤及び注射剤)     
 プレドニゾロン 
 ヒドロコルチゾン等 
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 腱障害のリスクが増大するとの報告がある。これらの薬剤との併用は、治療上の有益性が危険性を上回る場合のみとすること。 
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 機序不明。 
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[関連FAQ]
                        
                        
                        
                        
- 電子添文(10項、10.2項)[2024年5月改訂(第2版)]
 
2024/7/29