本剤(ラスビック®錠75mg)の投与により、QT間隔が延長するおそれがあります。
このため、重篤な心疾患(不整脈、虚血性心疾患等)のある患者では、慎重に投与してください。
電子添文の関連する記載は、以下のとおりです。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意 9.1 合併症・既往歴等のある患者 9.1.2 重篤な心疾患(不整脈、虚血性心疾患等)のある患者 QT延長を起こすおそれがある。[11.1.4参照] |
11.1 重大な副作用 11.1.4 QT延長、心室頻拍(Torsade de pointesを含む)(いずれも頻度不明) [9.1.2参照] |
[補足]
QTc間隔延長(Torsades de pointesを含む)は、RMPの安全性検討事項の「重要な特定されたリスク」に挙げられています。
[解説]
健康成人を対象とした無作為化二重盲検クロスオーバー試験において、ラスクフロキサシン225mg注)(57例)、450mg注)(57例)及び 750mg注)(58例)単回経口投与時のQT/QTc延長をQTc F(Fridericia法による心拍数補正QT)を用いて評価した結果、225mg投与群が陰性、450mg投与群以上で陽性と判定された。
注)本剤の用法及び用量は、「通常、成人には、ラスクフロキサシンとして1回75mgを1日1回経口投与する」です。
- 電子添文(9.1.2項、11.1.4項)[2024年5月改訂(第2版)]
- 補足;医薬品リスク管理計画書(RMP)[2024年10月28日提出]
- 解説;電子添文(17.3.1項)[2024年5月改訂(第2版)]
2024/12/2