本剤(エクリラ®400μgジェヌエア®)の有効成分であるアクリジニウム臭化物の代謝と排泄の経路は、以下のとおりです。
◆代謝
- In vitro試験において、アクリジニウム臭化物の主な代謝物はアルコール代謝物及びカルボン酸代謝物でした。エステル結合の加水分解は酵素的及び非酵素的に進行し、酵素的には主に血漿中に存在するブチリルコリンエステラーゼが関与することが示唆されました1)。
- ヒト血漿中の主な代謝物は、エステル結合の加水分解により生じるアルコール代謝物及びカルボン酸代謝物でした。排泄物中には更にアルコール代謝物が水酸化された代謝物や、カルボン酸代謝物の還元体などが認められました(外国人データ)2)。
◆排泄
健康成人に14Cで標識したアクリジニウム臭化物400μgを単回静脈内投与したとき、投与量の65%が尿中に排泄され、33%が糞中に排泄されました。アクリジニウム臭化物としては1%が尿中にのみ排泄され、残りは加水分解した代謝物として排泄されました(外国人データ)2)。
- 電子添文(16.4項、16.5項)[2024年6月改訂(第3版、再審査結果)]
References
- Joan, A. et al. :Drug Metab. Dispos. 2010 ;38 :1202-1210(PMID:20332199)
- Stephan, O. et al. :Biopharm. Drug Dispos. 2012 ;33 :39-45(PMID:22275272)
2024/8/26