よくある質問(FAQ)

Q

ナゾネックス点鼻液50μg

ナゾネックス_小児への投与は?

A

本剤(ナゾネックス®点鼻液50μg)は、承認までに「乳児」、「3歳未満の幼児」、「新生児」及び「低出生体重児」を対象とした国内臨床試験は実施していません。

本剤を小児等に長期間投与する場合には、身長等の経過観察を十分に行ってください。

また、使用にあたっては、使用方法を患児又は保護者に正しく指導してください。

全身性ステロイド剤と比較して可能性は低いですが、点鼻ステロイド剤を特に長期間、大量に投与する場合に、小児の成長遅延をきたすおそれがあります。

電子添文の記載は、以下のとおりです。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.7 小児等

9.7.1 長期間投与する場合には、身長等の経過の観察を十分行うこと。また、使用にあたっては、使用法を正しく指導すること。全身性ステロイド剤と比較し可能性は低いが、点鼻ステロイド剤を特に長期間、大量に投与する場合に小児の成長遅延をきたすおそれがある。

9.7.2 国内において、3歳未満の幼児、乳児、新生児及び低出生体重児を対象とした臨床試験は実施していない。

注)本剤の用法及び用量は、「〈成人〉 通常、成人には、各鼻腔に2噴霧ずつ1日1回投与する(モメタゾンフランカルボン酸エステルとして1日200μg)。〈小児〉 通常、12歳未満の小児には、各鼻腔に1噴霧ずつ1日1回投与する(モメタゾンフランカルボン酸エステルとして1日100μg)。通常、12歳以上の小児には、各鼻腔に2噴霧ずつ1日1回投与する(モメタゾンフランカルボン酸エステルとして1日200μg)。」です。


[解説]

小児の通年性アレルギー性鼻炎(3歳以上10歳未満)を対象とした海外臨床試験1)において、本剤100μg/日(分1)あるいはプラセボを1年間投与した。治療1年後プラセボと比較して、本剤による有意な成長抑制は認められなかった。また、視床下部ー下垂体ー副腎皮質系機能(血漿コルチゾール)への有意な影響は認められなかった。


  • 電子添文(9.7項)[2023年1月改訂(第3版)]
  • 解説;電子添文(17.3.1項)[2023年1月改訂(第3版)]
References
  1. Schenkel EJ, et al. Pediatrics. 2000; 105: E22(PMID:10654982

2023/10/17

医療関係者向け医療情報 ご利用上の注意

医療用医薬品情報は、医療関係者を対象に、弊社医療用医薬品を適正に使用していただくための情報を提供しています。
一般の方の閲覧はご遠慮頂いていますので、ご了承ください。

あなたは医療関係者ですか?

医療関係者の方