よくある質問(FAQ)

Q

デザレックス錠5mg

デザレックス_薬物動態における薬物相互作用の影響は?

A

本剤(デザレックス®錠5mg)の薬物動態において、CYP3A4の阻害剤、CYP2D6の阻害剤又はCYP3A4及び2D6の阻害剤と本剤との併用によるQTc間隔を含め心電図への影響は認められませんでした。


[解説]

健康成人を対象として、CYP3A4の阻害剤(ケトコナゾール注1)、エリスロマイシン、アジスロマイシン)、CYP2D6の阻害剤(フルオキセチン)又はCYP3A4及び2D6の阻害剤(シメチジン)とデスロラタジン錠5mg又は7.5mg注2)を反復併用投与したとき、血漿中デスロラタジン及び3-OHデスロラタジン濃度の変化率は下表に示すとおりであり1)、いずれの併用においてもQTc間隔を含め心電図への影響は認められなかった2)(外国人データ)。

注1)国内では外用剤のみ発売
注2)本剤の用法及び用量は、「通常、12歳以上の小児及び成人にはデスロラタジンとして15mg11回経口投与する。」です。

表 デスロラタジンの薬物動態に及ぼす他剤の影響(幾何平均比及び90%信頼区間、外国人)

併用薬

例数

デスロラタジン

3-OHデスロラタジン

Cmax

AUC0-24hr

Cmax

AUC0-24hr

ケトコナゾール

200mg 1日2回

24

1.29

[1.06 - 1.56]

1.21

[1.01 - 1.45]

1.77

[1.27 - 2.47]

2.10

[1.63 - 2.70]

ケトコナゾール

400mg 1日1回

30

1.56

[1.43 - 1.70]

1.67

[1.56 - 1.80]

1.59

[1.48 - 1.71]

1.68

[1.58 - 1.78]

エリスロマイシン

500mg 1日3回

24

1.24

[1.17 - 1.31]

1.14

[1.08 - 1.19]

1.43

[1.39 - 1.48]

1.40

[1.34- 1.46]

アジスロマイシン

500mg単回(初日)+250mg1日1回

18

1.15

[0.92 - 1.44]

1.05

[0.82 - 1.34]

1.15

[0.98 - 1.36]

1.04

[0.88 - 1.22]

フルオキセチン

20mg 1日1回

18

1.15

[0.95 - 1.39]

1.00

[0.82 - 1.23]

1.17

[1.00 - 1.36]

1.13

[0.96 - 1.32]

シメチジン

600mg 1日2回

18

1.12

[0.86 - 1.45]

1.19

[0.88 - 1.61]

0.89

[0.73 - 1.07]

0.97

[0.81 - 1.16]

デスロラタジンの投与量:†7.5mg 1日1回、‡5mg 1日1回

[関連FAQ]

  • 電子添文(16.7項)[20231月改訂(第3版)]
  • 解説;電子添文(16.7項)[20231月改訂(第3版)]
References
  1. 社内資料:薬物相互作用試験(薬物動態)(2016928日承認、CTD2.7.2.2
  2. 社内資料:薬物相互作用試験(薬力学)(2016928日承認、CTD2.7.6.2

2023/10/20

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