平成8年3月期決算発表
1996年6月27日
杏林製薬株式会社(社長 荻原 秀 資本金31億86百万円)の平成8年3月期の決算は 売上高481億21百万円(前期比5.9%減) 経常利益82億68百万円(同 27.6%減) 当期利益39億97百万円(同 19.9%減)となった。
製品別売上(薬価換算)は去痰剤「ムコダイン」が147億円(前年比 9.2%増)、脳循環改善剤「ケタス」が94億円(同 8.8%増)と伸長したものの、ニューキノロン系合成抗菌剤「バクシダール」が63億円(同 21.1%減)、持続型ニューキノロン系合成抗菌剤「メガロシン」も57億円(同 13.4%減)とマイナスした。
バルク等の輸出を中心とした海外売上は50億98百万円(前期50億76百万円)と横バイ。
また、当期の研究開発費は64億円、設備投資は50億円。
設備投資の主なものは研究センター第2研究棟の建設、能代工場の建設、福岡配送センター建設など。
次期業績予測は売上高506億円、経常利益74億円、当期利益30億円。
杏林製薬(株)8年3月期決算 単位:百万円 (前期実積)
| 売上高 | 48,121 (51,111) | 
|---|---|
| 経常利益 | 8,268 (11,417) | 
| 当期利益 | 3,997 ( 4,988) | 
| 年間配当 | 12円 | 
次期予想
| 売上高 | 50,600 | 
|---|---|
| 経常利益 | 7,400 | 
| 当期利益 | 3,000 | 
薬効別売上
| 神経系薬剤 | 1,470 (1,794) | 
|---|---|
| 循環器系及び呼吸器系薬剤 | 18,257 (17,424) | 
| 消化器系薬剤 | 5,703 (5,767) | 
| ビタミン剤 | 3,091 ( 3,061) | 
| 抗生物質薬剤及び化学療法剤 | 15,702 (19,918) | 
| その他 | 3,895 (3,145) | 
新製品開発状況
| 製品名 | 薬効分類 | 開発段階 | 備考 | 
|---|---|---|---|
| ケタス点眼液 | 抗アレルギー性結膜炎(剤型追加) | 申請中 | 共同開発(萬有) | 
| アルシロン錠 | 抗潰瘍剤 | 申請中 | 共同開発(日本ケミファ) | 
| AG-901 | 緑内障点眼剤 | PhIII | 導入(アラガン/米) | 
| AM-1155 | 合成抗菌剤 | PhIII | 自社開発 | 
| N-3389 | 制吐剤 | PhII | 共同開発(日清製粉) | 

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