アレルギー性結膜炎治療剤『ケタス点眼液』新発売について
2000年4月14日
杏林製薬株式会社(社長 荻原郁夫 本社 東京都)は、4月14日にアレルギー性結膜炎治療剤『ケタス点眼液(一般名:イブジラスト)』を販売委託先である千寿製薬株式会社(社長 吉田祥二 本社 大阪府)より、新発売いたします。
イブジラストは当社中央研究所が開発し、既に気管支喘息・脳血管障害改善剤『ケタスカプセル10mg』として、‘89年より販売をしております。当社は、イブジラストの持つI型及びII型アレルギー反応の抑制作用に着目し、萬有製薬株式会社(社長 長坂健二郎 本社 東京都)との共同により、点眼剤として開発を進めてきました。
本剤のプロフィールは、以下の通りです。
1. 一般名
イブジラスト
2. 組成
1mL中イブジラストを0.1mg含有する
3. 適応症
アレルギー性結膜炎(花粉症を含む)
4. 特徴
- PGE1の作用増強により、組織障害の原因となる好酸球・好中球の活性酸素産生を抑制します。
- ケミカルメディエーター遊離を抑制し、好酸球・好中球の遊走抑制作用を示します。
- アレルギー性結膜炎(花粉症を含む)による痒感、結膜充血などの自他覚症状の改善が認められます。[全般改善度74.8%]
- 副作用発現頻度は4.9%(26例/533例)に認められました。
5. 薬価
5mL 1本 1116円00銭
6. 包装
5mL×10本、5mL×50本
当社は、千寿製薬(株)との包括的販売提携に基づき、眼科領域に強い同社と『ケタス点眼液』の販売契約を締結しました。本剤の新発売により、千寿製薬(株)は眼科領域の商品群の補完が図られ、当社は自社販売を上回る収益を期待しています。
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