よくある質問(FAQ)

Q

ラスビック錠75mg

ラスビック錠_効能又は効果に関連する注意は?

A

本剤(ラスビック®錠75mg)の適応症のうち、以下の適応症の患者への投与に際しては、「抗微生物薬適正使用の手引き」を参照し、抗菌薬投与の必要性を判断した上で、本剤の投与が適切と判断される場合に投与してください。

  • 咽頭・喉頭炎
  • 扁桃炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む)
  • 急性気管支炎
  • 副鼻腔炎

電子添文の記載は、以下のとおりです。

4. 効能又は効果

〈適応菌種〉

本剤に感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス、クレブシエラ属、エンテロバクター属、インフルエンザ菌、レジオネラ・ニューモフィラ、プレボテラ属、肺炎マイコプラズマ(マイコプラズマ・ニューモニエ)

〈適応症〉

咽頭・喉頭炎、扁桃炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む)、急性気管支炎、肺炎、慢性呼吸器病変の二次感染、中耳炎、副鼻腔炎

5. 効能又は効果に関連する注意

〈咽頭・喉頭炎、扁桃炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む)、急性気管支炎、副鼻腔炎〉

「抗微生物薬適正使用の手引き」を参照し、抗菌薬投与の必要性を判断した上で、本剤の投与が適切と判断される場合に投与すること1)


[解説]

抗菌薬の適正使用の推進を目的として、抗微生物薬適正使用の手引き1)において、基礎疾患のない下記感染症の患者について病状によっては抗菌薬投与を行わないことが推奨されている。

◆急性鼻副鼻腔炎 [関連する本剤の適応症:副鼻腔炎]
定義:発熱の有無を問わず、くしゃみ、鼻汁、鼻閉を主症状とする病態を有する急性気道感染症
成人では、軽症の急性鼻副鼻腔炎に対しては、抗菌薬投与を行わないことを推奨する。
成人では、中等症又は重症の急性鼻副鼻腔炎に対してのみ、以下の抗菌薬投与を検討することを推奨する。
(成人における基本)アモキシシリン水和物内服 5~7日間

◆急性咽頭炎 [関連する本剤の適応症:咽頭・喉頭炎、扁桃炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む)]
定義:喉の痛みを主症状とする病態を有する急性気道感染症
迅速抗原検査又は培養検査でA群β溶血性連鎖球菌(GAS)が検出されていない急性咽頭炎に対しては、抗菌薬投与を行わないことを推奨する。
迅速抗原検査又は培養検査でGASが検出された急性咽頭炎に対して抗菌薬を投与する場合には、以下の抗菌薬投与を検討することを推奨する。
(成人における基本)アモキシシリン水和物内服10日間

◆急性気管支炎 [関連する本剤の適応症:急性気管支炎]
定義:発熱や痰の有無を問わず、咳を主症状とする病態を有する急性気道感染症
慢性呼吸器疾患等の基礎疾患や合併症のない成人の急性気管支炎(百日咳を除く)に対しては、抗菌薬投与を行わないことを推奨する。


  • 電子添文(4項、5項)[2020年12月改訂(第1版)]
  • 解説;インタビューフォーム(V.2.効能又は効果に関連する注意)[2022年3月改訂(第6版)]
References
  1. 厚生労働省健康局結核感染症課編. :抗微生物薬適正使用の手引き

2022/9/8

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