授乳婦に本剤(フルティフォーム®50エアゾール/125エアゾール)を投与する場合は、治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討してください。
動物実験(ラット)で、本剤の有効成分であるフルチカゾンプロピオン酸エステル及びホルモテロールの乳汁中への移行が報告されています。
電子添文の記載は、以下のとおりです。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意 9.6 授乳婦 治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ラットにおいて、フルチカゾンプロピオン酸エステル及びホルモテロールは乳汁への移行が報告されている。 |
[解説]
授乳中のラットに[3H]フルチカゾン10μg/kgを皮下投与した後の乳汁中放射能濃度は投与後1時間から8時間では血漿中濃度の3.3~7.6倍を示し、乳汁への放射能の移行が認められたが、24時間以降は38~52%に低下した1)。
また、授乳中のラットに[3H]ホルモテロール50μg/kgを経口投与したとき、血漿中及び乳汁中の放射能濃度は、投与後1時間及び投与後3時間に最高濃度に達し、そのときの乳汁中濃度は血漿中濃度の 39%であった1)。
- 電子添文(9.6項)[2024年5月改訂(第6版)]
References
- 社内資料 :排泄(2013年9月20日承認、CTD2.6.4.6)
2025/3/3