妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、本剤(ケタス®カプセル10mg)を投与しないことが望ましいです。
動物実験(ラット)で、新生児の発育遅延等が報告されています1),2)。
電子添文の記載は、以下のとおりです。
9. 特定の背景を有する患者に関する注意 9.5 妊婦 妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましい。動物実験(ラット)において、新生児の発育遅延等が報告されている1)、2)。 |
[解説]
妊娠ラットに[14C]イブジラスト2.0mg/kgを経口投与し3~48時間の推移を検討した結果、子宮内濃度は血中濃度の40~110%、羊水中濃度は5~21%であった。胎児への移行量は最高値が投与後24時間にあり、1匹あたり投与量の0.18%、同腹全胎児で2.34%であった3)。
- 電子添文(9.5項)[2024年5月改訂(第2版)]
- 解説;インタビューフォーム(VII.5.(2)血液‐胎盤関門通過性)[2025年7月改訂(第17版)]
References
- 今井繁, 他. :基礎と臨床. 1986 ;20(1) :101-115
- 社内資料 :イブジラストのラットにおける周産期および授乳期投与試験
- 高木皓一, 他. :応用薬理. 1985 ;30 :967-981
2025/7/1