妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ本剤(ベストロン®耳鼻科用1%)を投与してください。
電子添文の記載は、以下のとおりです。
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9. 特定の背景を有する患者に関する注意 9.5 妊婦 妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合のみ投与すること。 |
[解説]
耳科領域において、使用成績調査4,548例のうち妊婦18例に投与され、副作用は認められなかった。
鼻科領域において、使用成績調査3,393例のうち妊婦20例(このうち噴霧吸入は17例、上顎洞内注入は3例)に投与され、いずれも副作用は認められなかった。
[参考]
本剤の血液‐胎盤関門通過性に関する情報は、以下のとおりです。
分娩前の妊婦(24例)にセフメノキシム1gを静注投与したところ、臍帯血、羊水中への移行が認められた1)。
- 電子添文(9.5項)[2024年5月改訂(第2版)]
- 解説;インタビューフォーム(VIII.6.(5)妊婦)[2024年5月改訂(第13版)]
- 参考;インタビューフォーム(VII.5.(2)血液‐胎盤関門通過性)[2024年5月改訂(第13版)]
References
- 高瀬善次郎 他 :Chemotherapy. 1981 ;29(S-1) :962-970
2025/12/23