本剤(ベストロン®耳鼻科用1%)の投与により、ショックがあらわれることがありますので、投与開始前にセフェム系又はペニシリン系の抗生物質に対する過敏症の既往歴の有無や本人、両親及び兄弟のアレルギー体質の有無等について、十分な問診を行ってください。
なお、投与に際しては、ショック発現時に救急処置のとれる準備をしておいてください。
また、投与後は患者を安静の状態に保たせ、十分な観察を行ってください。再投与時においても継続して十分な観察を行ってください。
蕁麻疹、チアノーゼ、不快感、口内異常感、喘鳴、眩暈、便意、耳鳴、発汗等の異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行ってください。
電子添文の記載は、以下のとおりです。
|
8. 重要な基本的注意 8.2 ショックがあらわれるおそれがあるので、十分な問診を行うこと。[9.1.1-9.1.3参照] 8.3 ショック発現時に救急処置のとれる準備をしておくこと。また、投与後患者を安静の状態に保たせ、十分な観察を行うこと。更に、再投与時においても継続して十分な観察を行うこと。[11.1.1参照] |
|
9. 特定の背景を有する患者に関する注意 9.1 合併症・既往歴等のある患者 9.1.1 セフェム系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者(ただし、本剤に対し過敏症の既往歴のある患者には投与しないこと) 治療上やむを得ない場合と判断される場合を除き投与しないこと。[8.2参照] 9.1.2 ペニシリン系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者 [8.2参照] 9.1.3 本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー症状を起こしやすい体質を有する患者 アレルギー素因が遺伝し、アレルギー症状を起こすおそれがある。[8.2参照] |
|
11. 副作用 11.1 重大な副作用 〈投与経路共通〉 11.1.1 ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明) 蕁麻疹、チアノーゼ、不快感、口内異常感、喘鳴、眩暈、便意、耳鳴、発汗等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。[8.3参照] |
- 電子添文(8.2項、8.3項、9.1項、11.1.1項)[2024年5月改訂(第2版)]
2025/12/23