本剤(ウリトス®錠0.1mg/OD錠0.1mg)の母集団薬物動態解析において、アルカリホスファターゼ(ALP)正常患者に対して軽度異常患者の経口クリアランス(CL/F)は4%低下していました。
[解説]
NONMEMによる母集団薬物動態解析には、吸収のラグタイムがある1次吸収を伴う2-コンパートメントモデルを用いた。長期投与試験及び増量長期投与試験の過活動膀胱患者(20~85歳)852例(軽度の肝機能障害患者101例、軽度の腎機能障害患者 116例、中等度の腎機能障害患者14例を含む)と、健康成人(20~75歳)90例の計3,168時点の血漿中濃度を測定した。体重、年齢、性差、飲酒歴、喫煙歴、肝機能指標(AST、ALT、γ-GTP、アルカリホスファターゼ(ALP)、乳酸脱水素酵素、総ビリルビン)、腎機能指標(血清クレアチニン、血中尿素窒素)、血中アルブミン値とイミダフェナシンの経口クリアランス(CL/F)との関係を評価したところ、アルカリホスファターゼが正常な患者に対して軽度異常患者のCL/Fは4%低かった。また、非高齢者に対して高齢者のCL/Fは14%低かった。腎機能指標(血清クレアチニン、血中尿素窒素)を含むその他の共変量はCL/Fに影響を及ぼさなかった1)。
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母集団パラメータ |
推定値(95%信頼区間) |
個体間変動 |
|---|---|---|
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全身クリアランス (L/hr) |
23.1 (21.2 - 25.0) |
32.4% |
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中心コンパートメントの分布容積 (L) |
109 (102 - 116) |
23.3% |
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コンパートメント間のクリアランス(L/hr) |
3.50(2.95 - 4.05) |
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末梢コンパートメントの分布容積 (L) |
44.3 (33.8 - 54.8) |
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吸収速度定数 (1/hr) |
3.07 (2.55 - 3.59) |
136.7% |
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吸収のラグタイム (hr) |
0.436 (0.422 - 0.450) |
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個体内変動 |
37.3% |
なお、増量長期投与試験を含む臨床試験の0.2mg/日及び0.4mg/日投与例において、中等度以上の肝障害患者及び重度の腎障害患者での使用経験はなかった。
[関連FAQ]
- 電子添文(16.8.1項)[2024年5月改訂(第2版)]
- 解説;電子添文(16.8.1項)[2024年5月改訂(第2版)]
References
- Hasegawa, C. et al. :Drug Metab. Pharmacokinet. 2013 ;28(3) :203-212(PMID:23089801)
2026/2/25