臨床使用に基づく本剤(小児用バクシダール®錠50mg)の情報は、以下のとおりです。
- 海外において、類薬で高用量を投与した場合、一過性の重症関節炎や精神錯乱がみられたとの報告があります。
電子添文の記載は、以下のとおりです。
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15. その他の注意 15.1 臨床使用に基づく情報 15.1.1 海外において類薬で高用量を投与した場合、一過性の重症関節炎、精神錯乱がみられたとの報告がある。 |
[解説]
第3回国際ニューキノロンシンポジウム(平成2年7月12日~14日、カナダ)において、以下のような発表があった。
小児総症例1,354例(他のキノロン剤及びノルフロキサシン)において、副作用として消化器症状、中枢神経系症状(精神錯乱、頭痛、痙攣、めまい、幻覚、不安)、関節痛(炎)、皮疹、発熱、臨床検査値異常等が少数例に認められたが、本質的には成人と差がなく、関節痛、関節炎は永久的な障害ではなかった。海外での副作用発現例は、人種差や本邦とは異なる使用法(大量3~81.5mg/kg、長期1~793日、静注等)などの要因によるもので、一過性の精神錯乱や関節痛が認められたものと考えられ、いずれも投与中止後に回復した。
- 電子添文(15.1項)[2024年5月改訂(第3版)]
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解説;インタビューフォーム(VIII.12.(1)臨床使用に基づく情報)[2025年6月改訂(第20版)]
2025/11/26