よくある質問(FAQ)

Q

キプレス錠5mg、錠10mg、OD錠10mg

キプレス錠・OD錠_血液透析患者への投与は?

A

本剤(キプレス®錠5mg/錠10mg/OD錠10mg)の血液透析患者への投与に関する情報はありません。

ただし、本剤の有効成分であるモンテルカストのヒト血漿蛋白との結合率が99.6%であることから、透析の影響を受けにくいことが推測されています。


[参考]

◆分子量
モンテルカストナトリウムの分子量は608.17である。
◆蛋白結合率
モンテルカストのヒト血漿蛋白との結合率は99.6%であった。モンテルカストは生理的な濃度のアルブミン及びα1-酸性糖蛋白質の両方に99%以上結合した(in vitro1)
◆分布容積
外国人健康成人(20~48歳)にモンテルカスト9mg注)を静脈内投与した場合の定常状態における分布容積は10.0Lであった2)
◆排泄率
・健康成人にモンテルカストカプセル剤400mg注)を単回経口投与したとき尿中に未変化体は検出されなかった3)
・健康成人に14C標識モンテルカストカプセル剤102mg注)を単回経口投与した後5日間の糞中及び尿中放射能排泄率はそれぞれ約86%及び0.1%であった(外国人データ)4)

注)本剤の用法及び用量は、「<気管支喘息>通常、成人にはモンテルカストとして10mgを1日1回就寝前に経口投与する。<アレルギー性鼻炎>通常、成人にはモンテルカストとして5~10mgを1日1回就寝前に経口投与する。」である。


  • 参考;電子添文(16.3.1項、16.5項、19項)[2024年5月改訂(第2版)]
  • 参考;インタビューフォーム(VII.2.(5)分布容積)[2024年5月改訂(第46版)]
References
  1. 社内資料:モンテルカストの蛋白との結合(2001年6月20日承認、申請資料概要へ.2.(2).①)
  2. Zhao, J.J. et al. :Biopharm. Drug Dispos. 1997 ;18 :769-777(PMID:9429741)
  3. 大西明弘, 他. :臨床医薬. 2001 ;17 :443-470
  4. Balani, S.K. et al. :Drug Metab. Dispos. 1997 ;25 :1282-1287(PMID:9351905)

2024/5/8

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