本剤(リフヌア®錠45mg)の薬物動態に対して、オメプラゾール(プロトンポンプ阻害剤)の併用は臨床的に意味のある影響を及ぼしませんでした。
また、ピタバスタチン(OATP1Bの基質)の薬物動態に対して、本剤の併用は臨床的に意味のある影響を及ぼしませんでした。
[解説]
◆オメプラゾール(外国人データ)
ゲーファピキサント50mg注)(単回経口投与)及びプロトンポンプ阻害剤であるオメプラゾール40mg(1日1回反復経口投与)を併用した際、ゲーファピキサントのAUC0-∞及び Cmaxの幾何平均比(ゲーファピキサント及びオメプラゾール併用/ゲーファピキサント単独)(90%信頼区間)は、それぞれ0.97(0.90~1.05)及び0.91(0.82~1.02)であり、ゲーファピキサントの薬物動態に対して臨床的に意味のある影響は認められなかった1)。
◆ピタバスタチン(外国人データ)
ゲーファピキサント45mg(1日2回反復経口投与)及びOATP1B の基質であるピタバスタチン1mg(単回経口投与)を併用した際、ピタバスタチンのAUC0-∞及びCmaxの幾何平均比(ゲーファピキサント及びピタバスタチン併用/ピタバスタチン単独)(90%信頼区間)はそれぞれ0.97(0.93~1.02)及び0.98(0.90~1.07)であり、ピタバスタチンの薬物動態に対して臨床的に意味のある影響は認められなかった2)。
◆Pyrimethamine※(外国人データ)
健康成人12例にゲーファピキサント45mgを単回経口投与し、7日間間隔を空け、MATE1/2-Kの阻害剤であるpyrimethamine 50mgを単回経口投与し、3時間後にゲーファピキサント45mgを単回経口投与した際、ゲーファピキサントのCmax及びAUC0-∞の幾何平均比(ゲーファピキサント及びpyrimethamine併用/ゲーファピキサント単独)(90%信頼区間)は、それぞれ0.99(0.90~1.08)及び1.24(1.19~1.30)であり、ゲーファピキサントの薬物動態に対して臨床的に意味のある変化は認められなかった3)。
※:国内未承認(2023年4月現在)
注)本剤の用法及び用量は、「通常、成人にはゲーファピキサントとして1回45mgを1日2回経口投与する。」です。
[関連FAQ]
- 電子添文(16.7.2項)[2025年2月改訂(第4版)]
- 解説;電子添文(16.7.2項)[2025年2月改訂(第4版)]
- 解説;インタビューフォーム(VII.1.(4)2)併用薬の影響)[2025年2月改訂(第5版)]
References
- 社内資料 :非日本人健康被験者を対象とした相対的バイオアベイラビリティ、食事の影響及び薬物相互作用試験(025試験)(2022年1月20日承認、CTD2.7.6.2)
- 社内資料 :非日本人健康被験者を対象としたピタバスタチンとの薬物相互作用試験(044試験)(2022年1月20日承認、CTD2.7.6.2)
- 社内資料 :非日本人健康被験者を対象としたpyrimethamine薬物相互作用試験(036試験)(2022年1月20日承認、CTD2.7.6.2)
2025/2/6