本剤(アンチレクス®静注10mg)による重症筋無力症の診断方法及び筋弛緩剤投与後の遷延性呼吸抑制の作用機序の鑑別診断の方法は、以下のとおりです。
<重症筋無力症の診断>
- 本剤投与後の眼筋等の脱力状態の回復の有無
<筋弛緩剤投与後の遷延性呼吸抑制の作用機序の鑑別診断>
- 本剤投与後に筋弛緩状態が改善 → 非脱分極性ブロック
- 本剤投与後に筋弛緩状態が増強 → 脱分極性ブロック
電子添文の記載は、以下のとおりです。
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6. 用法及び用量(一部抜粋) 筋弛緩剤投与後の遷延性呼吸抑制の作用機序の鑑別診断には、エドロホニウム塩化物として、通常成人5~10mgを30~40秒かけて静脈内注射する。筋弛緩状態が改善されれば非脱分極性ブロック、筋弛緩状態が増強されれば脱分極性ブロックと判定する。必要があれば5~10分以内に同量を反復投与する。 |
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18. 薬効薬理 18.3 重症筋無力症の脱力状態回復 エドロホニウム塩化物は、持続効果の短い抗コリンエステラーゼ剤で、投与後の眼筋等の脱力状態の回復の有無により、重症筋無力症の診断に使用される1)、2)。 |
[補足]
本剤を用いた重症筋無力症の診断方法は、重症筋無力症の診断基準の一部であり、その結果のみで確定診断されることはありません。重症筋無力症の診断方法の詳細については、重症筋無力症診療ガイドライン20223)を参照してください。
- 電子添文(6項、18.3項)[2024年5月改訂(第2版)]
References
- 宇尾野公義 :内科, 1976 ;38 :402-409
- Wray, S.H. et al. :Neurology. 1971 ;21 :586-593(PMID:4327153)
- 重症筋無力症/ランバート・イートン筋無力症候群診療ガイドライン2022,監修:日本神経学会,編集:重症筋無力症/ランバート・イートン筋無力症候群診療ガイドライン作成委員会,南江堂
2026/1/22