本剤(モメタゾン点鼻液50μg「杏林」)を長期間投与する場合には、以下のような所見に注意してください。
◆ステロイドの全身性作用
本剤の投与により、全身性の作用(クッシング症候群、クッシング様症状、副腎皮質機能抑制、小児の成長遅延、骨密度の低下、白内障、緑内障を含む)が発現する可能性がありますので、特に本剤を長期間、大量に投与する場合には、定期的に検査を行い、全身性の作用が認められた場合には適切な処置を行ってください。
◆身長等
本剤の投与により、小児の成長遅延が発現する可能性がありますので、小児への投与においては身長等の経過観察を十分に行ってください。
◆鼻所見
本剤の投与が数ヵ月以上にわたる場合は、鼻中隔潰瘍等の鼻所見に注意してください。
電子添文の記載は、以下のとおりです。
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8. 重要な基本的注意 8.2 全身性ステロイド剤と比較し可能性は低いが、点鼻ステロイド剤の投与により全身性の作用(クッシング症候群、クッシング様症状、副腎皮質機能抑制、小児の成長遅延、骨密度の低下、白内障、緑内障を含む)が発現する可能性がある。特に長期間、大量投与の場合には定期的に検査を行い、全身性の作用が認められた場合には適切な処置を行うこと。 8.4 本剤の投与が数ヵ月以上にわたる場合は、鼻中隔潰瘍等の鼻所見に注意すること。 |
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9. 特定の背景を有する患者に関する注意 9.7 小児等 9.7.1 長期間投与する場合には、身長等の経過の観察を十分行うこと。また、使用にあたっては、使用法を正しく指導すること。全身性ステロイド剤と比較し可能性は低いが、点鼻ステロイド剤を特に長期間、大量に投与する場合に小児の成長遅延をきたすおそれがある。 |
[解説]
成人の通年性アレルギー性鼻炎患者を対象にモメタゾンフランカルボン酸エステル200μg/日を1年間投与した海外臨床試験において、鼻生検を実施した結果、鼻粘膜上皮の再生と炎症細胞の著しい浸潤抑制がみられ、鼻粘膜の萎縮や上皮の肥厚は認められなかった1)。しかしながら、一般的に長期(数ヵ月以上)にわたり鼻腔局所に薬剤を投与している患者に対しては、鼻の潰瘍形成を含む鼻粘膜の変化を定期的に観察する必要がある。
[関連FAQ]
- モメタゾン点鼻液50μg「杏林」の電子添文(8.2項、8.4項、9.7.1項)[2025年10月改訂(第4版)]
- 解説;モメタゾン点鼻液50μg「杏林」のインタビューフォーム(VIII.5.重要な基本的注意とその理由)[2025年11月改訂(第7版)]
References
- Minshall, E. et al. :Otolaryngol. Head Neck Surg. 1998 ;118 :648-654. (PMID:9591864)
2026/3/30