本剤(アンチレクス®静注10mg)の過量投与により、以下の症状が発現した場合には、適切な処置を行ってください。
◆症状
- 嘔気、嘔吐、下痢、発汗、気管支及び唾液分泌亢進、徐脈(ムスカリン作用による)
- 気道閉塞(気管支分泌亢進による)
◆処置
- ムスカリン作用があらわれた場合は、アトロピン硫酸塩水和物を投与してください。
- 気道閉塞が起きた場合は、吸引(特に気管切開を行った場合)し、アトロピン硫酸塩水和物を投与してください。その後は、十分な呼吸を維持しながら心機能をモニターしてください。
- 痙攣又はショックが起きた場合は、適切な処置を行ってください。
電子添文の記載は、以下のとおりです。
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13. 過量投与 13.1 症状 ムスカリン作用(嘔気、嘔吐、下痢、発汗、気管支及び唾液分泌亢進、徐脈)があらわれる。また、気管支分泌亢進により気道閉塞が起こることがある。 13.2 処置 13.2.1 ムスカリン作用があらわれた場合は、アトロピン硫酸塩水和物を投与する。 13.2.2 気道閉塞が起きた場合は、吸引(特に気管切開を行った場合)及びアトロピン硫酸塩水和物を投与する。 13.2.3 十分な呼吸を維持し、心機能をモニターし、痙攣又はショックが起きた場合は適切な処置を行う。 |
[解説]
流涙、流涎、発汗、低血圧、気管支・唾液分泌亢進、悪心・嘔吐、疝痛、下痢、徐脈等はムスカリン作用であり、これらの反応が認められた場合には、アトロピン硫酸塩水和物を0.5mg投与する1),2)。
- 電子添文(13項)[2024年5月改訂(第2版)]
- 解説;インタビューフォーム(VIII.10.過量投与)[2024年5月改訂(第11版)]
References
- 有森茂. :日本医事新報. 1993 ;3630 :134-136
- 井形昭弘, 他 :綜合臨牀. 1975 ;24(5) :806-810
2026/1/22