基本的な考え方
キョーリン製薬グループは、企業行動憲章に「良き企業市民として、積極的に社会との共生を図り、その発展に貢献する」と掲げています。それを実現し、持続的な企業活動を行うためには、対話により様々なステークホルダーとの関係性を強化することが必要であると考えています。
医療ニーズに応える価値の高い新薬の開発と供給を通じた社会への貢献を目指す中で、医療関係者・患者さんへの有益な情報提供、事業活動の基盤となる地域社会への貢献、取引先・関係先とのパートナーシップ促進、従業員のエンゲージメント向上に取り組みます。
また適時・適切な情報開示とともに、投資家の皆様との高質な対話の機会を設置します。ステークホルダーの皆様とのコミュニケーションを大切にしつつ社会的責任を果たし、存在意義を認められる企業を目指します。
人権を尊重した経営
「企業行動憲章」及び「コンプライアンス・ガイドライン」において、人権を尊重する経営を行うことを掲げています。さらに当社グループが企業活動において人権尊重責任を果たすため、「ビジネスと人権に関する指導原則」及び「責任あるサプライチェーン等における人権尊重のためのガイドライン」を踏まえ、2026年2月に「キョーリン製薬グループ 人権方針」を制定しました。方針には、人権の尊重についての9つのコミットメントを当社グループの基本的な考え方として掲載しています。さらに人権方針の制定意義とその重要性やコンプライアンス意識を高める動画を制作し、役員及び従業員が視聴する取り組みも行っています。
環境、社会に与える影響に配慮した調達活動
持続可能な社会の実現に向けて、環境、社会に与える影響に配慮した調達活動を推進すべく、「サステナブル調達方針」を定めています。当社グループのサプライチェーン全体における責任ある調達の実現を目指しています。
国内外の医療ニーズに応える医療アクセス向上への取り組み
積極的なパートナリング活動により自社創製品の導出活動を推進し、導出先企業を通じて東南アジアや中南米等でビベグロンやイミダフェナシンを発売するなど、グローバルな医療アクセス向上に取り組んでいます。同時に国内においては、市場規模や難易度から開発が進みにくい小児用医薬品の開発に取り組んでいます。小児患者における治療選択肢の拡大を通じ、成長段階にある子ども達が適切かつ安心して治療を受けられる環境づくりに貢献していきます。当社はこれらの取り組みを通じ、国や地域を問わず人々の健康に寄与することを目指しています。
医療関係者への情報提供
医薬品の適正使用の推進
医薬品は高い有効性を持つ一方で、常に副作用などのリスクを伴います。自社医薬品がより安全かつ有効に使用されるよう、適正使用情報を正確かつ迅速に医療関係者へ提供することに努めています。同時に、医療現場から得られる有効性や安全性に関する情報を漏れなく収集し、その分析・評価結果を医療の現場へ迅速にフィードバックしています。
生命関連企業として「人々の健康に貢献する」という使命感のもと、高い倫理観に基づいた行動を徹底し、関係法規や各種ガイドライン、業界ルール、及び企業行動憲章を含む社内規程を厳格に遵守しながら、医療の質向上と患者さんの安全確保に向けて業務に邁進してまいります。
くすりに対する問い合わせへの対応
患者さんや医療関係者からの問い合わせに対して、公正かつ偏りなく、信頼性の高い医療情報を提供する責任があると考えています。この責任を果たすことによって、安全かつ効果的な製品の適正使用を促進しています。このような認識のもと、くすり情報センターを開設し、様々な問い合わせに対応しています。
医薬品情報に関する問い合わせへの対応において、一貫性のある適切かつ正確な情報の提供を目指し、常に客観的な事実・最新データに基づき対応できるよう改善を続けています。また製品情報や問い合わせに関するデータの蓄積・解析により、患者さんや医療従事者に対しより高質な対応を行います。これらの取り組みによって、簡潔、迅速かつ正確に回答するとともに、患者さんや医療関係者のニーズを分析し、製品のライフサイクルマネジメントに役立てています。
問い合わせ件数:約20,900件(2025年度)
医療関係者向けWebサイトの公開
医療関係者向けのWebサイト「Kyorin Medical Bridge」等に、製品に関する情報、最新学術情報、日常の診療に役立つ情報を掲載し、医療関係者の情報ニーズへの対応に努めています。
「ドクターサロン」による情報提供
全国の一般医師の日常診療に関する質問にお答えする医師向けのラジオNIKKEI番組「ドクターサロン」を提供しています。その番組内容等を編集した冊子を配布するとともに、Web上で冊子のバックナンバーの掲載、Podcastで放送番組の音源配信を行っています。
疾患情報の提供
医療関係者が患者さんに行うインフォームドコンセント(説明と同意)用の疾患情報ツールを作成し、患者さんが疾患を正しく理解してQOLの改善を目指すお手伝いをしています。
医療関係者との協働
「創薬医学講座」への支援
国の創薬を担うイノベーティブな人材の産学連携による養成を目的とする、京都大学大学院医学研究科「創薬医学講座」の設立に賛同し、支援をしています。
「医学教育事業助成プログラム」への支援
医療関係者の教育機会の創出、並びに知識・能力の向上を通じ、医療の質の向上に寄与することを目的に各学会が企画・運営する医学教育事業へ支援をしています。
- (一社)日本感染症学会
- (一社)日本呼吸器学会
- (一社)日本泌尿器科学会
- (一社)日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会
「研究者主導研究公募プログラム」への支援
企業活動関連の医学・薬学の発展及び治療の向上に貢献することを目的に、研究者主導医学系研究に対して支援をしています。
患者さん・ご家族への情報提供
市民公開講座

疾患について正しく理解していただくことを目的とし、2023年6月、長引く咳に関する悩みや付き合い方に関する市民公開講座を開催しました。
患者さん向けWebサイトの公開
患者さん向けのWebサイトでは、疾患情報等やアドヒアランス向上のための薬剤の正しい服用方法など、患者さんやそのご家族に役立つ情報を掲載しています。
Miltonブランド公式アカウント
Instagram や TikTok の Miltonブランド公式アカウントでは、製品情報や、子育て中の方・出産を控えている方に役立つ情報を発信しています。
従業員のエンゲージメント向上
ファミリーデーの開催
当社が持続成長するためには、社員の「仕事」と「家庭」を切り離すことはできない―これは創業以来、当社が大切にしてきた価値観です。日頃から社員を支えているご家族、特に次世代を担う子ども達に、仕事への理解と親しみを深めていただく機会として、また職場の温かみある雰囲気を体感していただく場として、「ファミリーデー」を開催しています。最も身近なステークホルダーであるご家族との絆を深め、社員のエンゲージメントを向上させることが、当社の持続的な価値創造を支える基盤となっています。
地域社会との共生
出張教室の実施

2017年度より、次世代を担う小中学生を対象とした「くすりの正しい使い方」や「正しい手の洗い方」を講義や実験を通して学べる出張教室を日本全国で展開しています(対面 / オンライン開催)。
職場体験受け入れ

製薬会社や医薬品について理解を深めていただくため、当社グループの各事業所において、就業体験、中高生や大学生の職場見学・体験を行っています。
子ども向け健康イベントへの協賛
次世代を担う子ども達の健康づくりを応援したいとの考えに基づき、2016年より参加体験型科学イベント「からだのひみつ大冒険」に協賛しています。
イベントに連動したWebサイト「おしえて!先生 からだのひみつ大冒険」を開設し、子ども達(幼稚園~小学校低学年)が体のしくみや病気について興味を持って楽しく学ぶことのできる動画を配信しています。
子ども向け書籍・動画への協賛
未来を担う子どもたちが社会課題への理解を深め、自身の「ライフキャリア」について考えるきっかけを支援するため、未来会議プロジェクトに協賛しています。
YouTube 「SDGs未来会議チャンネル」にて「SDGsに取り組む企業へ取材に行こう!杏林製薬篇」を配信するとともに、書籍「未来の授業-SDGs×ライフキャリア探究BOOK」にも当社の取り組みを掲載しています。
地域清掃活動

地域社会の一員として事業所周辺の清掃をはじめ、近隣で実施される清掃活動への積極的な参加を行っています。
- グループ各社(本社・支店・工場・研究所):事業所周辺清掃活動
- 能代工場:能代市旧料亭金勇清掃、浜辺のクリーンアップ、落合浜清掃、花火大会清掃、風の松原を守る市民ボランティア大会、球場周辺清掃
- 井波工場:瑞泉寺清掃活動
- 滋賀工場:滋賀県甲賀地区「県下一斉清掃運動」環境美化活動、びわ湖を美しくする運動、球場周辺清掃
- 高岡工場:工場周辺清掃
自然災害被災地への寄付
被災された方々の支援に役立てていただくために、下記の救援物資をお届けしました。
- 2026年7月熊本地震支援:環境衛生物資(ミルトン、ルビスタ等)、日本赤十字社を通じた義援金1,000万円
- 2024年9月能登豪雨支援:環境衛生物資(タオル、軍手)
- 2024年8月台風第10号による豪雨支援:環境衛生物資(ルビスタ)
- 2024年1月能登半島地震支援:環境衛生物資(ルビスタ、ミルトン、Miltonうるおい手指消毒ジェル)、日本赤十字社を通じた義援金1,000万円
- 2023年7月梅雨前線による九州北部豪雨支援:環境衛生物資(ミルトン、ノアテクト)
- 2023年6月梅雨前線及び台風第2号による豪雨支援:環境衛生物資(ルビスタ、ノアテクトプロ)
- 2022年8月北陸地方豪雨支援:環境衛生物資(ルビスタ)
- 2022年8月青森県豪雨支援:環境衛生物資(ルビスタ、ミルトン)
- 2021年8月豪雨支援:環境衛生物質(ルビスタ等)、手指消毒剤(ノアテクト)等
- 2020年熊本南部豪雨支援:環境衛生物資(ミルトン)、手指消毒剤(ノアテクト)等
- 2020年山形県豪雨支援:環境衛生物資(ルビスタ等)
- 2019年台風19号被災者支援:環境衛生物資(ミルトン・ルビスタ等)、日用品(飲料水・タオル)等
- 2018年西日本豪雨支援:環境衛生物資(ミルトン・ルビスタ等)、日用品(飲料水・タオル)等
社員の救命救急講習受講

当社のMR約600名をはじめとしたグループ社員が応急手当の必要性や心肺蘇生法、AED使用方法、止血法を学ぶ救命救急講習を受講しています。
株主・投資家との対話
建設的な対話

株主・投資家との建設的な対話が会社の持続成長と中長期的な価値向上に結びつくという認識のもと、IR担当者による面談に加え、経営トップが機関投資家と直接対話する場を設定するよう努めています。
株主・投資家との対話で得た意見等は定期的に代表取締役社長及び経営企画部担当役員に報告し、必要に応じて経営会議で説明を行うなど、適時・適切に経営陣へのフィードバックを行っています。
また、経営陣と連携し、証券アナリスト / 機関投資家、マスコミ関係者向けに年2回、決算発表後の説明会を実施しています。
四半期決算時には、担当役員及びIR担当者がマスコミ関係者に決算の状況を説明しています。
株主総会
株主総会の議案について、十分な検討期間を確保することができるよう、招集ご通知を法廷期日より1営業日早め、発送しています。また電子提供制度を踏まえ、当社ウェブサイトの他、東京証券取引所のWebサイトにて電子提供を行っています。
適切な情報開示
情報開示方針を定め、各種法令や規則に則した会社情報の適時適切、かつ公正な情報開示を行っています。また情報開示及びインサイダー情報の守秘義務を徹底するため、役員・従業員に対して定期的な教育を実施しています。
適時開示
企業行動憲章及びコンプライアンス・ガイドラインに会社情報の開示に対する基本姿勢を定めており、金融商品取引法及び東京証券取引所の定める適時開示規則に基づいて求められる会社情報を、適時・適切に開示しています。



